R1150R-F(ロックスター)


こいつはホントに素晴らしい!
今までに出会ったどのマシンより(って、リターン後、2台目ですが・・・笑)自分に合っているような気がする。
2003年以来デビューから斬新さも色あせたとは言えないかもしれないが、性能面ではR1200シリーズに引けを取る感は否めない。
が、パワー不足は自分にとっては扱いやすさとなる。
なんといっても、BMWの十八番であるテレレパー、EVOパラレパー、EVOブレーキ、インテグラルABSはタイトなコーナリングあるいはパニックブレーキ時の恐怖を和らげてくれる。
このマシンは、無茶なことさえしなければ、自らの思考によってライダーに安心感を与えてくれている。
「大丈夫だ、オレに任せておけ!」って言っているようだ。

エンジンを始動した時の車体の揺れは覚醒して身を捩る猛獣のようにも感じる。
いや、このマシンは生きているのではないか?
時々そういう錯覚にとらわれる。
たしかにK1200Rのようにメカニカル、無機質で冷徹なパワーも魅力だ。
しかし、半分ほどしかないパワーだが、精一杯叫びながら加速していく感じがたまらない。
得意な道を走るときは「ギャオ!ギャオ!」と嬉しそうに鳴きながら鼓動とライダーに伝える。
自分達のシルエットを見ると恐竜に跨って平原を突っ走っているように見える。
こいつは、「ゾイド」なのだ。
感情を持った機械という言葉がピッタリだ。